GA4初心者ガイド
GA4初心者ガイド
はじめに:ウェブサイトの「今」が見える
皆さん、こんにちは。ITインフラエンジニアのHITOSHIです。ウェブサイトを運営されている皆さんの中には、「自分のサイトにどれくらいの人が来ているんだろう?」「どんなページが見られているんだろう?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。私も昔は漠然とアクセス数を見ていたものですが、やはり具体的なデータがないと、次に何をすれば良いのかって見えてこないんですよね。Googleアナリティクス、特に最新のGA4は、そんな皆さんの疑問に答えてくれる、まさにウェブサイトの「今」を教えてくれるツールなんです。
このGA4、最初は少しとっつきにくいと感じるかもしれませんが、慣れてしまえば、まるでサイトに設置した高性能な来客カウンターと、お客様の行動を詳細に記録するノートを手にしているようなものです。例えば、春の桜が満開の時期に、多くの人が桜に関するページを見に来てくれたとか、梅雨の時期には雨対策グッズのページがよく読まれている、なんてことが分かったりするんですよ。これらのデータは、私たちが次にどんなコンテンツを作るべきか、どこを改善すべきかを示す、大切な羅針盤になってくれます。
ウェブサイトの成長を促す指標:Googleアナリティクス GA4
「Googleアナリティクス GA4 の初心者用ガイド」というテーマでお話しするにあたって、まずはGA4とは何か、という基本的なところから触れていきましょうか。Googleアナリティクス 4、通称GA4は、Googleが提供する無料のアクセス解析ツールです。従来のユニバーサルアナリティクス(UA)とは異なり、ウェブサイトとアプリの両方のデータを統合して分析できるようになったのが大きな特徴ですね。
私のようなインフラエンジニアからすると、これまでのUAは「セッション」という概念が中心で、ユーザーがサイト内でどんな行動をしたのかを追跡するのに少し手間がかかる印象がありました。それがGA4では「イベント」という概念が中心になり、ユーザーのあらゆる行動(ページの閲覧、クリック、動画の再生など)をイベントとして計測できるようになりました。これにより、より詳細で統合的なユーザー行動の把握が可能になったんです。まるで、お店のお客様一人ひとりが、どの商品を手に取り、どこに立ち止まったかを、より細かく、そしてまとめて記録できるようになった、そんな感覚に近いかもしれません。
もし私がGA4を使うなら、やはり一番注目するのはユーザーエンゲージメントでしょうね。ユーザーがどれくらいサイトに深く関わってくれているのか、つまり「熱心なお客様」がどれくらいいるのか、という点が分かると、コンテンツの改善やマーケティング施策に直結しますから。

GA4でわかる!ユーザー行動の実例
では、実際にGA4でどんなことがわかるのか、具体的な例を挙げてみましょう。例えば、あなたがオンラインで雑貨店を運営しているとします。
- 人気商品の発見:
GA4の「エンゲージメント」レポートを見ると、「Aという商品の詳細ページ」が他の商品ページに比べて圧倒的に多く見られていることが分かります。
さらに、「A商品の購入完了」というイベントも多数発生していることが判明しました。
これは、A商品が非常に人気があり、多くのユーザーが購入に至っていることを示唆しています。 - 改善点の発見:
一方で、「Bという商品の詳細ページ」はよく見られているものの、「B商品のカート追加」というイベントがほとんど発生していないことが分かりました。
これは、B商品には興味を持つユーザーが多いものの、購入には至らない何らかの障壁がある可能性を示唆しています。
例えば、商品の説明が不足している、写真が魅力的でない、価格が高すぎると感じられている、などの課題が考えられます。
このように、GA4を使うことで、ユーザーがウェブサイトでどのような行動を取り、どこで離脱しているのかといった具体的な状況を把握できます。これにより、「人気商品の在庫を増やす」「B商品の説明文を修正し、魅力を伝える写真を増やす」といった具体的な改善策を立てることができるわけです。まるで、お客様の動きをじっと観察して、「あのお客様は、この商品には興味があるけど、何か躊躇しているな」と気づくようなものです。
GA4を導入してみよう!具体的な手順と確認方法
さて、GA4の魅力が少しでも伝わったでしょうか?それなら、早速導入してみましょう。具体的な手順は以下の通りです。
- Googleアナリティクスアカウントの作成:
Googleアカウントをお持ちであれば、すぐに始められます。
まだの方は、まずGoogleアカウントを作成してください。 - GA4プロパティの作成:
アナリティクスの管理画面から、「プロパティを作成」を選び、GA4のプロパティを作成します。
ここでウェブサイトのURLなどを設定します。 - データストリームの作成:
ウェブサイトからのデータを受信するための「データストリーム」を設定します。
ここで発行される「測定ID」が重要になります。 - トラッキングコードの設置:
これが最も重要なステップです。- WordPressなどCMSをご利用の場合:
多くのCMSには、Googleアナリティクスとの連携を簡単にするプラグイン(例: Site Kit by Google)が用意されています。
これを利用するのが最も手軽でおすすめです。測定IDを入力するだけで、自動的に連携してくれます。 - HTMLサイトの場合:
ウェブサイトの各HTMLファイルの<head>タグ内に、GA4のグローバルサイトタグ(gtag.js)のコードをコピー&ペーストする必要があります。
これは少し専門的な知識が必要になりますが、一度設置すればOKです。
- WordPressなどCMSをご利用の場合:
設置確認の方法:
トラッキングコードが正しく設置されているかを確認するには、GA4の管理画面にある「リアルタイムレポート」を開いてみてください。
あなたが自分のウェブサイトにアクセスした状態で、リアルタイムレポートの「現在のユーザー」が「1」と表示されていれば、正しくデータが計測されている証拠です。
テキストでの説明になりますが、この「1」が表示される瞬間は、ちょっとした達成感がありますよ。
ウェブの未来を測る:Googleアナリティクスを提供するGoogle
このGoogleアナリティクスを提供しているのは、言わずと知れたテクノロジーの巨人、Googleです。彼らの活動状況をいくつか箇条書きでご紹介しましょう。
- 検索エンジン:
世界中で圧倒的なシェアを誇る検索エンジンを運営しており、ウェブの情報を整理し、アクセスしやすくしています。 - 広告事業:
Google広告(旧Google AdWords)をはじめとする巨大な広告プラットフォームを持ち、多くの企業のマーケティング活動を支えています。 - クラウドサービス:
Google Cloud Platform(GCP)を通じて、企業向けのクラウドコンピューティングサービスを提供し、ITインフラの進化を牽引しています。 - AI/機械学習:
最先端のAI技術の研究開発に注力しており、それがGoogleアナリティクスGA4の高度な分析機能にも活かされています。 - オープンソースへの貢献:
Android OSやChromiumなど、多くのオープンソースプロジェクトに貢献し、技術の普及と発展に寄与しています。
Googleは、常に新しい技術を追求し、世界のデジタルインフラを支えている企業です。GA4もその一環であり、彼らの技術力が詰まったツールだと言えるでしょう。
GA4がもたらす「見える化」の魔法:ウェブサイトが語り始める時
GA4の最大の魅力は、やはり「見える化」の魔法でしょう。これまで漠然としていたウェブサイトの状況が、データという明確な形で目の前に現れるんですから。
例えば、私の妻が趣味で始めたハンドメイドアクセサリーのウェブサイトがあるとします。UAを使っていた頃は、「とりあえず訪問者数が増えたらいいな」くらいに考えていたのですが、GA4を導入してからは、どのアクセサリーのページがよく見られていて、どの色の組み合わせが特に人気なのか、さらにはどの地域の人が興味を持ってくれているのかまで分かるようになりました。
「え、こんなに可愛いのに、このイヤリングのページはあまり見られてないの?」「このデザイン、実は男性にも人気があるんだ!」なんて、新たな発見が次々に生まれてくるわけです。時には、自分が思ってもみなかったページが意外な人気を集めていたりして、「あらあら、見る目ありますねぇ」なんて、内心ニヤリとすることもあります(笑)。
もちろん、デメリットがないわけではありません。GA4はUAとは計測の概念が異なるため、移行当初は少し戸惑うかもしれません。しかし、これはウェブサイトとアプリのデータを統合し、よりユーザー中心の分析を行うための進化です。最初は慣れないかもしれませんが、この変化を前向きに捉えることで、ウェブサイトの可能性をさらに広げることができると、私は考えています。
おわりに:データと共に歩むウェブサイトの未来
さて、ここまでGoogleアナリティクスGA4について、私の個人的な視点も交えながら解説してきました。ウェブサイト運営において、データは非常に強力な味方になります。GA4は、そのデータを収集し、分析するための強力なツールです。
最初は難しく感じるかもしれませんが、一歩ずつ試してみることで、きっとあなたのウェブサイトが語りかけてくる声が聞こえるようになるはずです。そして、その声に耳を傾けることが、サイトをより良くしていく第一歩だと私は信じています。
私も含め、ITの世界は常に進化しています。変化を楽しみながら、共に学び、より良い未来を築いていけたら嬉しいですね。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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